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活動日誌

活動日誌について

今話題の科学情報やイベント、技術などについての話し合いや考察を、レポート形式でまとめて配信しています!学生ならではの視点でまとめているので、理系の知識が少ない人にも、解りやすく解説出来るように日々つとめておりますので、お気軽にご意見・ご感想を頂けますと幸いです!

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これからの「科学」と「技術」に向き合う姿勢

科学と技術

「STAP細胞」で話題になったリケジョの「小保方さん」。彼女の素晴らしい発見について部内でも話題になりました。彼女のケースと、同じ万能細胞である「iPS細胞」で話題になった山中先生のケースを比較して、みらい技術のヒントを探ってみます。(梅尾理佳)

対話

report of

ねえ!
そういえば最近話題になった
小保方さん」の「STAP細胞発見」のニュース
すごかったですね!
一気に「リケジョ」ブームに火が着いた感じだな。
かっこいいなー!
私たちもがんばらないと!
あれから1ケ月ほど経ちましたけど
web新聞
結構色々な意見が出てますよね。
賛否両論というかなんというか。
そういえば
小保方さんと同じ「万能細胞」の
iPS細胞」を初めて作製した
京都大学教授山中先生」の
ノーベル賞受賞の時
少し雰囲気が違う・・・感じ?
あたしは「小保方さん」も「山中先生」も
同じような雰囲気を感じるけど?
でも、「山中先生」の時は
批判的な意見が出ていなかったように
感じるんだけど・・・
1年半前、山中先生
ノーベル賞を受賞された時
もう既に、iPS細胞について
学会での評価が固まっていたから
ではないかしら。
学会
学会」は、それぞれの学問分野
学術研究の、進展連絡などを目的として
研究者を中心に運営される団体のことよ。
あ、それは、わかってますよ!
ほんとか?
理佳さんひどい!!
小保方さんの研究も
何度も断られたりしてましたけど
最終的には英科学誌
ネイチャー」に掲載されてたし
学会で評価されたんじゃないんですか?
STAP細胞の研究はこれからが勝負だ!って
山中先生がテレビで解説していたな。
これから研究が行われるって意味ですか?
そう、ね。
私はあんまりこっち系の分野に興味ないんですけど
いくらこれから研究が行われるにしても
なんだか研究に関係ない部分での批判が
結構学者から出ているようにも感じるんですが
気のせいですか?
まー、
STAP細胞については
過去の科学の常識
ひっくり返しちゃったからな。
パンドラの箱を開けたような・・・・?!
わくわくどきどき!!
でも、今回の、
小保方さんの発見でも、話題になった
細胞が刺激でほかの細胞に変化する現象
植物」では、30年ほど前
もう知られていたの。
ああ。確か
「植物」では起きる
「動物」では起きないと信じられていた
って、小保方さんを指導した
ハーバード大の教授がいっていたな。
他の研究者はその常識
とらわれていたのかもしれないな。
それが動物で起きていること
小保方さんは発見した・・・・!
発見したのが駆け出しの研究者だから
批判的な意見が出てるってことですか?
もしそれが事実なら
なんだか理系でこれからがんばろうとしてる
私たちのやる気がそがれてしまうんですが。
・・・・まあ
私はそもそも
そんなに熱くなるつもりも
ないですけどね。
周りになんと言われようと
自分の好きなことをやるだけですが。
だから世間なんて関係ないですけどね。
ぶつぶつ・・・・
ふふふ
めかちゃん
世の中を、あまり悪く
捉えないで。
でも世間は彼女の発見をほめたたえているのに
そこへ水をさすような意見に思えて・・・!
いや、私には関係ないですけどね・・・!
に意見が出てるだけでも
健全じゃないかしら?
それどういう意味ですか!・・・
なんか怖いです・・・
ふふふ、そうね。
批判的な意見
すぐに出てくるのは
それだけ大きなインパクト
学会に与えたって
ことじゃないかしら。
じゃあ、じゃあ
山中先生」の時も
批判的な意見が出たんですか?
私は山中先生の発表に
すごい衝撃を受けましたよ!!
山中先生」の時は
どのようにヤマナカファクターを見つけたのかが
問題にされたらしい。
ああ!それ
某テレビ番組で放送された
特番からのネタですか?
あ、あやこも見てたのか?
みてましたよー!
非常に興味深かったです!キリ!
あやこでも理解できたのか!
理佳せんぱいさっきからひどいです・・・
話は戻るけど
どのように「ヤマナカファクター」を見つけたのか
という問いに
山中先生
特許が公開されるまで話せない
とかわしたらしい。
それに「ヤマナカファクター」の威力は
他の研究者同じ実験をやっても再現性が高く
それを見つけたプロセスについては
特許が公開されるのを皆待っていたんだって。
そうそう!
それでその某番組で
その秘密を全て公開する!
みたいな内容だった・・・
気が・・・?
おいおい。
ちゃんと見てたのかよ。
それが発表されるまで
周りは黙っていたってことですか?
それで特許には
どう書かれていたんですか?
その発見のブロセスは?
くいつきいいな。
べ、べつに・・・
そんなんじゃないです。
テレビで説明された内容は衝撃的だったよ。
色々なメディアやwebで
あみだくじを引いたような発明だった」とか
科学的ではなかった」とか
言われるほどにね。
まあ、他のメディアが使ってた言葉をかりて簡単に言うと
消去法」で見つけたってところなのかな。
消去法って・・・・まさか
本当にそんな方法で
新しい発明をしてしまったんですか??
まあ、なんにせよ
その方法や思いつきに至った、
山中先生がすごいことには
もちろん代わりはないんだけどな!
じゃあその方法
特許にそのままかいたんですか?
特許」は発明の権利が明確になる形
書かれてあればいいから
webや、メディアで、言われているような
消去法」で見つけた、というような書き方で
詳しく、書いていないんじゃないかしら。
なるほど。
科学的ではなかった」と言えば
やはり小保方さんの発見も
科学的ではなかった」って言われてますよね。
「運がよかったら私でも見つけていた」
みたいなことを言ってる人も結構いますし。
iPS細胞STAP細胞
同じように感じているのは
新しい研究の生まれる過程が科学的ではなかった点かな。
強いて言えば、技術的発想かもな。
経験度胸!!
略してKKD
お、それ、誰に聞いたんだ?
助手さんです!
あ、あの人・・・・。
まあいいや、この話での要点は
科学」と「技術」は
全く異なる世界ってことかな。
「科学」は真理を追究することが目的で、
「技術」は機能を実現する方法である、ってこと。
何だか理佳さんが頭いい人みたいに見えます!!
なんだと?!
いえ、なんでもないです。
もう少し簡単に言うと
科学というのは
「なぜ」を論理立てて明らかにすること
技術というのは
やりたいことを実現させる方法や手段
ってことですかね。
だからKKD新しい技術を生み出せば
未来を変えることができる
ってことですか!
本当にそれだけでできる!
とは断言したくないけどな。
まあ
科学の無い時代にも技術は進歩していた
ってことは事実だな。
ニュートンの時代にも
科学は無かったけれど
技術は存在していたの。
科学の無い時代には
現象と向き合っている
人間の本能
技術を進歩させていた
と、言えるんじゃないかしら。
リンゴは「なぜ」おちるのだろう!とか
便利な生活をするにはどうしたらいいだろう
とかですかね!
ふふふ、
そうね。
昔の人だって
もちろん、便利な生活にしたいと思っていたし
身の回りの自然の不思議さを知りたい
と、思っていたでしょう。
ニュートンは、リンゴは落ちるのに
が、なぜ落ちてこないか
真剣に考え続けていたの。
科学の無い時代には
現象から感じた疑問をずっと持ち続け
解決しようとする本能
強かったってことですね。
ふふふ、
ニュートンさん
面白い人、よね。
そうだな。
小保方さん山中先生
昔の偉人と同じように
自分のビジョンを持ち続け
過去の科学の常識に
とらわれることなく
自然現象と素直に接して

新しい発見に至ったんじゃないかな。
珍しく理佳先輩哲学的になってきましたね。
メカまで言うか!
そういえば、ニュートンさんと言えば
マッハ力学史」ですよね!
眠れない時に「マッハ力学史」を読むと
ぐっすり眠れますよ!
文子先輩は相変わらずですね。
もっと発言に脈絡と意味を持たせて下さい。
文子は漫画以外何を読んでも眠くなるんだろ。
ふふふ、
失礼ね!
英語版を読んだんだから!
ドヤ!
日本語すらおぼつかない文子先輩
英語版なんてなおさら理解できないのに
読んだって仕方ないじゃないですか。
ふふふ、そうでもないのよ。
実は日本語版の方が、難しいんじゃないかしら。
おそらく、原文に忠実に訳されているから
よけいに、って感じかしら。
そうなんですか!
当の本人は理解して読んでないみたいですけど
ところでどうして「マッハ力学史」なんて
読もうとしたんだ?
私も「リケジョ」だから
少しは教養を高めようと!・・・
それ、うそですね。
うぅ、嘘です。
英語の授業の教科書でした・・・
ふふふ、
あ!そうそう!
話は変わりますが
みんなに提案があるんですよー!
何だよ。
次回の「みら技研」のレポートテーマ
科学と技術に関するエピソードを英語で書く」にしませんかね!
唐突に何だよ。
さしずめその英語の授業で
宿題でも出されたんじゃないですか。
ギク
ふふふ、あやこちゃん。
自分でやらないと、身に付かないわよ。
ギクギク
唐突に話を「マッハ力学史」に持ってったのは
そういう魂胆かよ。
ああ、でもそれ
毎年同じ課題だわ。
適当なことを書くと落ちるぞ。
例えばKKDとかな。
えぇ!
私から経験度胸取ったら
何も残んないですよー!
何もかけないじゃないですか!
まずそもそも
経験も不足してるんじゃないですか。
ぐすん
でも経験度胸
STAP細胞iPS細胞の発見に重要だった
ってことを思い返せば、ほら。
そうだ!
私もなんかすごい発明ができそうな・・・!
でも、山中先生小保方さんより
文子先輩は遥かに
努力
経験も少ないように感じますがね。
ぐすん
でも、さっき、理佳ちゃんが言ったように
小保方さん
山中博士のように
自分のビジョンを持ち続け
過去の科学の常識に、とらわれることなく
柔軟な発想
自然現象と、素直に接すれば
新しい発見はできるんじゃないかしら。
それはきっと厳しい道のりかもしれないけど
努力根性諦めないことが大切だな。
と、言うことだそうですよ。
私もがんばる!!
2014年3月7日:関連ページ

【関連対話】
科学と技術 001:これからの「科学」と「技術」に向き合う姿勢(現在の記事です)
科学と技術 002:「未来技術に必要なこと」は何なのか

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